2008年6月9日月曜日

ジェットラグ

 長時間のフライトは2年前のメルボルン以来で、メルボルンはフライトは長いのに時差はわずかで,だからちゃんと寝ないといけなかったのだけど、そうやすやすと空の上でいつも通りに眠りに就くわけもなくかなりつらい時間を,付属のモニターにかかる向こう版ドッキリみたいな番組を見たりして過ごした記憶があり,今回のニューヨークもフライトは長くしかも時差も大有りなので、心して臨んだのだがやはりうまく就眠できず、これからの日程を考えるとますます眠りが遠のいて、ニューアークに降り立ったときは、頭の芯がぶわっと膨らんでいるような気さえした。
 午后4時台に着くからホテルにチェックインが5時半で,展示会場に6時には着くだろうと甘い予測をしていたらほんとうに甘かった。入国審査に長い列が出来、しかも一人一人が割と長めで、指紋を採ったりしている。何しに来たのか何処へ行くのか(ってニューヨークに来てるのに)聞かれるがもう少し答えやすい質問にしてくれたらいいのに。パスポートの前のページに韓国入国の印を見つけた審査官,何を考えたのかいきなり私に向かってアニョハセヨ〜とか言い出すし。ひとの反応を見ている,何のためだか。少し腹立たしい。いや、かなり。
 最終的にはいつだって成り行きなのだけれど、この遅れで(しかも夕方の道路はとても混んでいた)最初の予定に間に合わず、気を取り直して向かったところは閉まっていて、さらに朝までやっているはずのパーティも終了していてスカ続きの一日だった。そこでまた気を取り直して,美味しいディナーを本日の目標に切り替え、同行者の友人のひとのおすすめの美味しいレストランで食事,というのがその日唯一のイベントになったのだけど、あろうことかビールを半分くらい飲んだところでくらくら、足が地に着かない感じで情けなくも一日が終わってしまった。旅先ではそりゃいろいろ体調を崩すことだってあったが、初日につぶれるとさすがに不安である。
 その後はなんてことなく無事に過ぎたが、忙しすぎたせいもあり緊張の連続だったせいもあり、ニューヨーク滞在中いちばん飲んだ日でもワイン2杯というテイタラクであった。このまま飲めなくなっていくのかしらんと漠然とおおきな恐怖感に取り付かれもしたが、無理に飲んで体壊すよかいいかとも思わないでもない。